29/03/2014

Vincent Moon

私の大好きなヴィンセント・ムーンが日本に来日していたので
咲き始めの桜を拝んでから
吉祥寺の小さなシアターへ足を運びました。
以前からここでも何度か言及してきた「Take Away Show」は彼のプロジェクト。
パリの街、カフェやアパート、トイレやエレベーターで演奏するアーティスト達を
手持ちカメラで収めたビデオの数々。
いずれ世界中を渡り有名無名の様々なアーティストを録ってきたヴィンセント。


ご覧頂ければ感じていただけると思いますが、
そこに映るのはリアルな音楽と生活と人々で、
カメラ越しに愛しさがたくさん溢れていて
世界を愛さずにはいられないとばかりの
オーガニックなエネルギーが流れています。

無論私は自分の好きなミュージシャンの数々が
彼に手がけられていたのがきっかけで知った訳ですが、
彼はやがてそのカメラをバックパックに詰めて
ブラジル、ペルー、ロシア、ウクライナ、ベトナム等
まだ観ぬ世界の旅をします。


もちろんこのビデオに収められた人々や音楽は美しいけれど
カメラ越しのVincentの真剣で優しい眼差しが感じられます。

一言で民族音楽と言っても非常にシャーマニックでスピリチュアル
世界には音楽の力を信じている人々がいます。

劇場にはヴィンセント自身も居て、
背が高くベレー帽を被りだぼっとしたトレンチコートをはおり、
そしてぼろぼろの革靴を履いていて、
きっとこの靴で世界を歩いたんだろうな、
となんとなく想像しました。

大ファンだったので一言でも声をかけてみたかったけど
フランス語が全く話せないので何も出来ませんでした。
美しい素敵な男性でした。

音楽を愛している人の人口は身の回りに然程多くないので
音楽を愛することは時に孤独で、
間違ったことみたいにすら感じてしまうこともあるけれど、
私もこんな風に音楽に夢中になり世界を愛してみたいと思いながら
映像にみとれておりました。

Link:
響プロジェクト
Take Away Show

28/03/2014

Lyrics translated in Japanese

歌詞を書くのはとても苦手です。
音楽を作るときは大体
脳裏に浮かぶ3−5秒くらいの映像から膨らませることが多いです。

アルバム「Safe in the Dark」は最後の「Home」以外全て
日本に帰国してすぐに一遍に生まれたのだけど、
2年くらい歌詞が書けませんでした。

ロンドンへ行って私が書きたかった音楽は「哀しい歌」でした。
私は弱音を吐くのが本当に苦手で、
どんなときも強く前向きでニコニコしていなければならないというか
それ以外にどうして良いのか方法が解らない状態でした。
ロンドンでは周りの目を気にせず
周りと同じである必要性も全く無くなり
歌い始めて以来初めて、個の自分にきちんと立ち返り向き合い
えらく哀しい曲を書いて帰ってきました(笑)

日本に帰ってきてみんながみんな同じ話をして同じ物を身につけ
常に物を手に入れることに追われる社会に
しばらくついて行けずに気後れをしていました。

周りの環境や周りで暮らす人々
そして自分自身の身体や心の変化をよく観察しながら
「アイデンティティー」「自意識」「過去」というものについて
何度も何度も考えました。
ぼんやりしたアイディアのまま歌詞が書けず、
結局追い上げたのはレコーディング2週間前くらいからで
(レコーディングしながら書いたものもあります)
部屋を閉め切って夜殆ど眠ることもなく
「アイデンティティー」「自意識」「過去」について考えまくった数週間は、
リアルに心身ともにひどい体調不良に見舞われ
すごくハッピーだったのに発狂していました(笑)
目をそらしてきたことや哀しいことをえぐってえぐって
ハートを削って出汁にして煮た作品です。
もはや歌詞を書くということは私にとって哲学のようなもので。

この数年間影響を受けてきた音楽が
とてもダークなものばかりだったということもあり、
結果的にできたアルバムはとても内省的で刹那的なものになりました。
ふとイメージした時にこんな友達居たら嫌だと思ったくらい。
どうかな。

英語だと意味が解らないと言うお声を多数いただいていたけれど
日本語にするにはとても勇気のいる内容で自分でも逃げていましたが、
日本語訳を載せました。


空元気でうすっぺらな応援ソングみたいなのはもうまっぴらだと思ったけど、
こんなに辛い歌ももう書くのもなぁー(笑)
でも、不思議なことにとっても気に入っています。
きっと全身全霊を込めていて、
嘘をひとつもついていないからかもしれない。

そして決して絶望だけで終わるアルバムではないです。
すべてはあなた次第。

26/03/2014

会いたい

会いたい人がたくさんいます。
誰かと会う時はやっぱりプラスのエネルギーを持った状態で会いたくて
落ち込んでる時、上手くいかない時も
人恋しくはなるんだけど、やっぱり会うと後悔したりするので、
この正念場を越えたら一人会いに行こう、と小さな目標を立てながら
頑張っています。
もっと自分の好きな物をアピールしたり、
弱った時は頼ったりすればいいのに勿体ない!って
この前言われました。
勿体ないって言葉がなんだか新鮮。
でも私は自分のしていることにはすごくこだわりを持っているので、
それだけは誰にも文句を言われず人目も気にせずとことんやりたいので
だから多分、言えないんだと思う。

そのぶんぎっしり、
Safe in the Darkにつまっております。

これからちょっとずつ、いろんな仕掛けをしていくので
どうぞお楽しみにに☆

25/03/2014

忙しい人


忙しいという言葉には
その人にとって本当の大切な物は何なのかが
隠されていて、現れてもいます。

忙しい人には一日3時間しか与えられないということはなく
その人がプライオリティを置いているものに時間を割いているだけで
真に不可抗力な要因があるとすれば
景気の悪さでラットレース状態を抜け出せない時や
政治的な状況下などのみだと思います。

大概のことは自分次第で、
状態を変えられないのは、逆を返せば
自分にとって譲れない何かがあるということだと思うんです。
成功している将来の自分の姿であったり
好きな物を好きなだけ得る為のお金であったり
養わなければならない家族であったり
自分の心を満たすもの。
自分を不安から守るもの。
そして「忙しい」が理由で触れられないものは
心のどこかで少しでも敬遠しているもの・・

私は忙しくても音楽を聴いたり書いたりするし、
忙しくても仕事は休まない。
でも旅行には行けないし
友達にゆっくり会えるのは月1、2回しかない。

そんな風にひとつひとつ整理して行くと
自分の中で何を守り、何を守ってないかもわかってくる。
そうしてロンドンへ行けない本当の理由に少し気づきました。

人の「忙しい」も信用しなくなりました。笑
忙しいと言われたということは
その人の優先順位の中で
私の提示した約束や言葉、音楽等が低いということで
でもだからその人を恨んだり追求する気もなくて
大切に感じてもらえるように魅力をもたなければと反省できる
良い機会になります。

また、その人の価値観や生活について理解するきっかけにもなります。
テレビ、映画、本など、最新情報を得ようとする人
買い物、ゲーム、カラオケ、自分が積極的に参加することで満たされる人
その人が貴重な時間を費やすものに着目すれば、
その人がどうなりたいのかが見えてくることがあります。

頭でわかっていなくても
心がわかっていることを確かめる為に
「忙しい」の意味を考えるのもいいかもしれません。

23/03/2014

Obsessed



ロンドンから帰ってきてもうすぐ2年が経ちます。

あすこで暮らした一年半は私の内側に隠れていた自分と向き合い、
くるくると廻る世界と向き合い、
多分あの頃の私は、日本の誰も知らない私だったと思います。

ロンドンが世界一素晴らしい街だとは思わないし、
嫌いなところもいーっぱいあるけど、
やはり一度根を下ろした街だから、
ふらりと帰ることが出来ないことは切なくて、
時間が経てば経つほど遠く届かない街のように感じて悲しくなります。

歩きたい道があって
寝転がりたい公園があって
眺めたい風景があって
会いたい人がたくさんいる。
そして私が私らしくいることが妙に心地良く感じる、
不思議な場所でした。
それでも少しずつ地名を忘れ、
ロンドン自体も変わり、
そして私の英語が衰えていくのを感じる度に
遠のいていく感覚。
天の上にあるわけでも消滅したわけでもなく
その気になれば旅行へもいけるのかもしれないけれど、
今自分自身が中途半端な状態でそのまま行っても
「私の場所」はそこにはないだろうって解ってるから
だから気持ち的に行く勇気も出なくて。

イギリスへ一時帰国した友達に
大英博物館のお土産屋さんでエコバッグを買ってきてもらいました。
以前自分で買ってヨーロッパ旅行をする際に身につけてたもので
ぺらっぺらだからかなり傷んでしまってたので。
東京ではもっと質のいい小洒落たエコバッグもたくさん売ってるけど
わざわざロンドンに行って買ってきてもらいました笑
思い出の品を部屋に飾ったり身につけていると、
少しだけ安心できるんです。

過去は容赦なく遠くへ去っていき、
まあるく小さくなって、
戻ってきてはくれない。

東京は便利で平和で華やかでユニークで素晴らしいのに、
こんな気持ちになってしまう自分が恥ずかしい。
でも、きっとだからこそ音楽を書いてるのかなって思う。
不器用な私が、自分のままでいられる唯一の方法。

最近新しく静かな街に引っ越して
自分のスペースと時間が少し確保できたから
また新しい作品に向けてアイディアを練り始めています。



I Might Be Goneより

ここにはいたくないけど
どこへも行きたくない
あなたは私をぐるっと廻してもとの位置に戻した
でも何かがおかしい
上手く馴染めないの
帰って以来ずっと私の居場所がなかった
それは私が前に向かっていた間に
置き去りにしてしまったもの
私たちみんな彷徨っている
たとえ望んでいたとしても
迷子になることは決してない
 鏡があなたを見つけ出すだろう

I don't want to stay 
I don't wanna go anywhere 
You turned me around and put me back at exactly the same place 
But something is wrong with me
I cannot fit in no more
Since I came back there's been no place to be
That's what I left behind while I was walking ahead 
We all astray 
You could never get lost 
Even if you wanted 
The mirror will find you...


08/03/2014

2014/3/7 恵比寿天窓SWITCH


2014/3/7 恵比寿天窓SWITCH
SET LIST

1 Oceania (Bjork)
2 Safe in the Dark
3 Way Too Far
4 I Might Be Gone
5 Softest Sphere
6 Be with you
7 Sing Along On My Own
8 Summer Storm

I Might Be Gone (日本語:行っちゃうかもよー)




本日は2度目のライブでした!
ご来場の皆様、たまたま鉢合わせてお声がけいただいた皆様、
ありがとうございました♡
頑張ったけど緊張したよー
ステージに立って初めて解ることもあるものですね!
練習のし過ぎで喉を傷めておりましたが、
復活してパワーアップしますので次回のライブはどうぞご期待ください!

初めてお会いした皆様
最近はメールよりもSNSを使う方が多いと思うので、
メーリングリストへ登録をお願いするのも何だかなぁと思ったし、
名前をお伺いするのも個人情報だから嫌かなぁとも思ったし(細かい)
SNSフォローしなくても検索すれば調べられるので
折角お声がけ頂いたのに何もできませんでしたが、
良かったらCDを聴いていただいて、またライブも観に来ていただけたら嬉しいです♡
SNSとか未だに使いこなせてないですけど頑張ります!

ライブを観に来ていただいた皆様
アルバムの感想とかもお伺いできて嬉しかったです!
ライブももっともっと上手くなるのでちょっと待ってて下さい!次回こそは!笑
前回のライブでは混雑のためご挨拶が出来ず、
メール配信に関しては実は反応皆無なので笑
皆様の笑顔が実際に見られてほんとにほんとに安心しましたよー。
代々木公園で毎週ストリートをやって、定期的にライブしていた頃が恋しいです。

日本語でうまく歌詞が書けないが故に英語で書いたアルバム、それを和訳するのが至難の業なのですが(例:Softest Sphere=最も柔らかい球体、とか笑)意味が不明というご意見続出なので出来れば日本語役頑張ります。


日本のライブハウスがチケット500円とかで、ぷらっと来れる感じの雰囲気で、いろんな種類のアーティストさんが観れる感じだったら良いのになーと思います。CDも一枚1500円くらいで、古いのから新しいのまで皆がもっと自由に選んで、音楽が生活にもっともっと近くなればいいのにっていつもいつも思います。
音楽が生活に近い社会っていうのは私の小さい頃からの夢で、小さい頃は私が変えてやる、と思っていましたが笑、この不景気に音楽に高い金額を要求したらよっぽどの贅沢品になってしまいますよね。
私はまだまだ無名で無力ですが、皆様が世界中の音楽に関してもっと身近に感じていただき、たくさんの選択肢を持っていただける様、何かしたいと思いながら歌っています。

のどが激辛カレー塗りたくったみたいに痛いづらー
オヤスミ!

27/01/2014

Sing Along On My Own

Safe in the Dark、お聴きいただけましたでしょうか?
7曲目のSing Along On My Ownという曲ですが、
私としては結構ストレートな歌詞になりました。

私個人的には、人生で素敵な人とたくさん巡り会えて恵まれているのですが、
音楽に関して言うと、なかなかそういうわけにもいきませんでした。
自然に音楽を聴いたり演奏したりする中で、
同じ価値観や同じ志向で音楽と向き合っている人と日本で出会うことが出来なくて、
(音楽を通しての素晴らしい出会いはたくさんありました!)
それが、趣味ではなく外の世界に向けて自分の音楽を発信している
理由のひとつにもなっています。
すごく矛盾しているようだけど。
こんなにも周りにも良くしてもらって幸せなのに、
不満に感じてしまう自分に嫌気がさすこともあって、
そういう時は音楽なんてやっていなければ
もっと素直に手放しで感謝していたのにとすら思ってしまいます。
それでも音楽は私の血管を巡り、また呼吸の一部として循環している自然なものだし、
音楽があってこそのかけがえのない出逢いや経験の連続でもあるものだし、
結局大人しくピアノに向かうことになるのです。
そんな矛盾とやるせなさを音楽にしてみました(笑)

Sing Along On My Own

ホワイトナイト(白夜)と呼ばれるジャムセッションでのことだった
私達は出逢い、意気投合して止まることはなかった
夜明けの心配等いらなかった
常にそこにあると信じ切っていたから
そして私の昔の日記が息を吹き返した

翌朝ごく平穏に目が覚める
まるであなたのことなどこの街で誰も知らないみたい
あたかもあのことは起きてなかったみたいに
あなたが存在していないみたいに
そして私達の音楽は流れていない

信じている人がいるなら私が目印になって一人で歌うわ
でもそれが他の人達には何になるっていうの?
まだあなたがいつか私を見つけてくれるんじゃないかって信じてしまうの

無音のヘッドフォンで武装している
世の中はあなたなしでくるくると巡っている
まるであのことは起きてなかったみたいに
あなたが存在していないみたいに
あらゆる雑音が入って来る

信じている人がいるなら私が目印になって一人で歌うわ
合唱しているみたいに
あなたには聞こえているの?
私にはまだあなたの歌がちゃんと聞こえているのよ

信じている人がいるなら私が目印になって一人で歌うわ
合唱しているみたいに
あなたには聞こえているの?
私にはまだあなたの歌がちゃんと聞こえているのよ
もう一度息を吹き返して

It was the jam night called White Night
We came across and never stopped on the same vibe
No worries for the new dawn
'Cause it's always there
My old diary began breathing
I wake up in the morning in peace
I see no one in the city knowing you
As if it never happened
As if you never exist
And our music is off

I'll be the landmark for all the believers
I sing alone and what does it mean to the rest?
I can't help believing you'll find me some day
I'm armoured with the headphone with no sound
Life just spins without you
As if it never happened
As if you never exist
And all noises are on

I'll be the landmark for all the believers
I sing alone, I sing along on my own
-Can you hear me?-
I still hear your song alive

I'll be the landmark for all the believers
I sing alone, I sing along on my own
-Can you hear me?-
I still hear your song alive
Let it breathe some day

しかし、今回のアルバムの制作にあたって、手伝ってくださった方や、
エンジニアを担当して下さった方には、
文句も言わずに私がのびのびと納得するまで作ることを一貫して尊重していただきました。
一般受けするような内容でも派手でもないと思うけど、ごまかさずに自分と向き合い、
嘘をつかず妥協もせずにひとつの作品を作るだけでもあまりにも自信が無さ過ぎて、
こんなにも周りに守られて背中を押していただいたんだなぁと実感しています。
皆様にも、個人個人で思い思いに、自由に、素直に、聴いていただければ幸いです。